山田は明日香の上に覆い被さり、腰を合わせようとした。
 足の付け根から、滑るように指を這わせ、明日香のふとももを掴み左右に開いていく。
 そうして、明日香の頭の横に手をついた。
 二、三度頼りなく腰をふらつかせたものの、明日香の潤みきった部分に、なんとか照準を合わせる。
 ゆっくりと、それないように、腰を下ろす。明日香の柔らかく包み込もうとするような、桃色のヴァギナに山田のものが触れ、先端が濡れた。
「は、初めてって痛いんだよね」
 やはり怖いのか、明日香が山田の体を強く掴んだ。
 ためらうような表情を見せた山田に、強ばった笑みを向ける明日香。
「だ、大丈夫、我慢できるから。き……気持ち良くなりたいし、したげたいし」
「吉崎さん」
「ごめん、変なこと言って。怖いけど頑張るから。きて」
 恋人の言葉に、込み上げる気持ちを抑えきれず、山田は明日香の唇を奪った。優しく、しかし強く。思いを込めてくちづけを交わす。
 唇でひとつになったまま、山田が腰をおろした。
 くちゅ。淫らな水音がして、二人の粘膜が触れ合う。
「……あ」
 かすかに、吐息ともとれるような声を明日香が洩らした。
「うぁ……」
 山田も、熱く潤んだそこの感触に悦楽の溜息をつく。
 そのまま、さらにその快感を味わおうと腰を下ろし、うねうねと絡みつく柔肉の中に自身を沈めていく。
「んっ!」
 明日香の眉がぴくりと跳ねあがった。
 処女膜にペニスが触れたのだ。
 今までの山田を迎え入れてくれた明日香とは違い、それはかたくなな抵抗の意思をみせている。
「いくよ」
 静かに息を吐き、山田が勢い良く明日香を突いた。
 肉の裂ける音が伝わってくる。
「い……っ、い、たい」
 明日香が絞り出したような悲鳴をあげた。固く閉じられた瞳の端には涙が溜まっている。
「大丈夫?」
「だい、じょうぶ……じゃない。痛い、痛い、凄く痛いっ!」
 目が開かれ、山田を見つめるのと同時に、明日香は大粒の涙をぼろぼろと零しだした。
「痛いよぉ、山田ぁ。さっきまでは気持ち良かったのに、痛いよ」
 痛みを堪えるため、山田の背に回された明日香の指に力が入る。山田の背中に明日香の爪が突き刺さり、赤い引っ掻き傷ができる。
「痛いよぉ」
 掠れる声で泣いている明日香を見て、山田が言った。
「抜くよ」
「でも山田がイってない」
「痛いんでしょ?」
「……マジでやばいぐらい」
「だったら。抜くときも痛いかもしれないけど一瞬だから、我慢して」
「でも」
「こんなに痛がってるのにこれ以上できないよ。抜くよ」
 できるだけそっと、山田は固いままのペニスを明日香から引き抜こうとした。
「いっ!」
 明日香の目が大きく開かれ、血と愛液にまみれた山田のものが明日香の中から姿を現した。
「どう、痛かった?」
「ちょっと」
 言葉とは裏腹に、明日香の表情は激しい痛みを雄弁に物語っている。
「しばらくそのままにしとけば、ちょっとはましになるんじゃないかな」
「うん、ごめん。偉そうなこと言ってたくせにこんなになっちゃって」
 山田は、明日香に泣きながら謝られ、逆にひどく申し訳ない気分になった。
「仕方ないよ、痛いんでしょ」
「うん」
 申し訳なさそうに明日香が頷く。
「僕だけ気持ち良くなっても仕方ないし」
「でも、さっきは私だけ気持ち良くしてもらったし」
「そんなことないよ。僕だって吉崎さんを舐めたりしてすごい興奮したし」
「な、舐めたとかいわなくていいから! ……でもおっきいままだし」
 明日香がそっと山田のペニスに触れた。
「この前みたいにフェラしてあげる。そうすれば山田もイケるし、アソコじゃなくて悪いんだけど、それでもいい?」
 明日香がぱっくりと口を開けて見せる。
 そこは秘所以上に、いやらしい部分に山田には感じられた。
「吉崎さんがつらくないなら」
 明日香の体を気遣いつつも、昨日味わったあの快感を思いだし、山田は返事をした。
「うん。まだ痛いけど、さっきに比べたらだいぶましになったし。それじゃあ山田のおちんちんぺろぺろしたげる」
 明日香が唇をぺろりと舐めて、山田の下半身に目線をおろした。つられて山田も自身を見る。
「ちょっとこのままはアレよね」
 確かに、山田のものは明日香の愛液と破瓜の血がこびりついていて、少々グロテスクになってしまっている。明日香でなくとも、そのまま口に含むのはためらわれる状態だった。
「よし! 洗おー」
 シャワーから勢い良くぬるま湯を噴き出させると、山田に浴びせかける。
「うわ。ちょっ、吉崎さん」
「いいから、まかせといてって。お客さんこういうとこ初めてぇ?」
 わざとらしく妙なしなをつくりながら、明日香が手をペニスに伸ばした。
 こびりついた汚れを丁寧に落としていく。さおをマッサージするように指を滑らせたり、袋をひっぱったり、いいおもちゃがわりにされてしまう。しばらくすると、山田のペニスはぴかぴかになった。
「も、もう充分綺麗になったから……」
「お客さーん、遠慮しないで」
 この水商売風のしゃべりが気に入ったのか、明日香は相変わらず山田をお客さん呼ばわりする。
 ずっと固いままのペニスを優しく揉み、しごく。昨日、初めて男性器に触れたとは思えない手つきだ。
 熱い肉棒を握り締めて、明日香は感動した。
 こんなのが私の中に入ったんだ……。そりゃ痛いよね。
 ほんとに次からちゃんと気持ち良くなるのかな。
 山田にどんどん気持ち良くなれるようにしてもらわなきゃ。
 山田が知れば、興奮のあまり鼻血を噴き出しそうなことを考えている間も、明日香の柔らかく暖かい手は滑らかに動き続ける。


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