「ふぅ、ふむぅ、あ、そほ、いひかも」
 どうやらペニスを咥えたまましゃべってしまうのは明日香の癖らしい。
「ぼ、僕も気持ちいい」
 二人は夢中で互いを愛撫しあったが、明日香のお尻を鷲掴みにしていた山田の手が、そろそろと動き出した。
「んいっ!」
 お尻の穴に指を突っ込まれた明日香が小さく喘ぐ。
 ぞわぞわと背筋を這いあがってくる奇妙な感覚に明日香は戸惑った。
 さっきも舐められたけど、これって気持ちいーのか、悪いのか変な感じ。
 アナルセックスってできるぐらいだから、指ぐらい入って当たり前なのかも。
 でも……んーっ! お尻がおかしくなりそう。なにこれぇー?
 あ! そうだ!!
 なんだかんだ言って、山田の顔に、お尻を押し付け貪欲に快感を味わっていた明日香ががばりと身を起こした。
 そのまま山田の下半身を持ち上げようとする。が、明日香の力では持ちあがらない。
「どうしたの?」
「ちょっとさぁ、四つん這いになって欲しいの」
 わけがわからないまま、言われたとおりの格好をする山田。
「実験開始ー!」
 唐突に明日香が山田のお尻に顔を埋めた。そのまま山田のお尻に舌を這わせ、裏側から袋を弄ぶ。
 身を振わせながら、別にこんな姿勢にならなくても、と山田がいぶかしんでいると、
「実験本番!」
 舌を突き出した明日香が、肛門に舌を伸ばした。
 快感に浸りきっていた山田がふいをつかれて慌てる。
「う、うわっ」
「だめっ!」
 身をよじって逃れようとする山田を制し、明日香がさらに皺の一本一本を味わうようにいじくりまわす。
「よ、吉崎さん、だ……ダメだって!」
「山田のおしりー」
 悲鳴をあげる山田を無視して、手ではペニスをしごきながら、お尻の穴を舐りまわす明日香。
 あきらめたのだろう、されるがままになった山田に対して明日香が留めを刺した。舌をドリルのように突き出し、ぬぷりと肛門に侵入させた。
「あ。あくっ、で……出る!」
 まるで女性のような甲高い声を出して山田が身震いすると、山田のものが膨れあがり、勢い良く射精した。
「あ、すごーい」
 自分でしてお気ながら、どこか他人事のように、明日香が簡単の声をあげた。
 なにもない空間に放物線を描いて、これでもかとばかりに白い橋がかかり、床を汚す。
「あ、全部飲むって約束してたのに。でも……お尻が気持ち良かったの?」
「気持ちいいっていうか、なんかよくわからないうちに出ちゃったって感じかな」
「ふぅん。気持ちいいってわけじゃないんだ」
「気持ち良くないことはないけど、なんかちょっと違う感じかな。でも、よくあんなところ舐める気になったね。嫌じゃなかった?」
 さすがに赤面しながら山田が尋ねる。
「山田も舐めてくれたし、ちょっとイイ感じだったから男だったらどうなのかなーって思って」
 しおれてしまった山田のものをいじりながら明日香が答えた。
「そ、そんなに触られるとまた……」
「まじで元気あるよね、山田。精力絶倫ってやつ? ずる休みするぐらいだから元気だよねー、大きくなぁれ、大きくなぁれ」
 山田にではなく、ペニスに話しかける明日香。柔らかいその感触を楽しむように、揉んでみる。
「柔らかーい! はまりそう」
 余った包皮を引っ張ってかしましい声をあげている。かと思うと、小さくなってしまった山田のものを口に含んでもむもむと攪拌する。
 ぷるぷると形のいいおっぱいを揺らしながら、淫らな遊戯にふける恋人の姿に、山田は次第と下半身に血が集まっていくのを感じはじめた。
「あ……おっきくなってきた」
 とは言え、まだ芯の入ってないふうのそれを明日香がやんわりとその手で包み込んだ。
 そうして、ゆっくりと上下に擦り始める。
 少し滑りが足りないと感じたのか、明日香は口から唾液という極上の潤滑剤をペニスにふりかけた。
 にゅるにゅると悶絶するような快感を味わって、固くならなければ男ではない。そして山田は男だった。
「ほんと……元気な山田」
 血管を浮かせ、勃起したペニスに明日香が軽いキスをする。
「さ、さっきみたいな姿勢でしてもらいたいんだけど」
 山田が遠慮がちに言った。
「えっ! お尻気にいっちゃったの?」
「ち、違う! 僕の上に吉崎さんが乗ってしてくれたやつだよ。今度は僕が上になりたいんだけど」
「あー、あせった。危ない道に進ませちゃったかと思った」
「吉崎さん!」
「ごめんってば。いいよ、これでいい?」
 元気良く返事をすると明日香が洗い場に身を横たえる。
「きて」
 誘う明日香の声は桃色に染まっていた。
 たまらず山田がのしかかる。
「よ、吉崎さん」
 明日香の口を性器にみたてるようにして、山田が艶やかな唇に血管の浮いた自身を沈めた。
「ふぅ……ん」
 明日香から甘えるような吐息が洩れた。
 下半身を明日香に沈めると、山田は上半身を柔らかい秘裂めがけて下げる。
 恋人の唇が触れたかと思うと、舌が先ほどの痛みを癒すように優しく丁寧に、しかし情熱的に動き始めた。
「あっ、んぅ、むぅ」
 口を肉棒に塞がれているためか、明日香は言葉らしきものさえはなすことができなくなってしまった。
 そのうえ、上手く溢れるよだれを飲み込むこともできない。先走り液とよだれがまざりあって明日香の口はぐちょぐちょになっている。
 そこへ山田が腰を動かしてペニスを突きこんでくるのだから、明日香はたまらない。
 山田の腰が上下するたびに、明日香の口元によだれが溢れ、まさに愛液に濡れる性器そのものといったありさまだ。
 意識にピンク色のもやがかかりだすと、それを煽るように山田の舌がさらなる快感で責めたててくる。明日香はしだいに本当にセックスをしているような気持ちになってきた。
 そう思うと不思議なもので、唇でしごくというよりも、しごかされているという状況が苦痛ではなくなってきた。舌にペニスが触れるたびに、痺れるような感覚が明日香の背を走る。
 あ、頭がぼぉっとするぅ。
 苦しいけど、気持ちいいぃ。
 もう……なにも考えられない……。
「よ、吉崎さん……苦しくない?」
 本物の愛液を夢中ですすり、喉を潤していた山田が、明日香を気遣う様子を見せた。
 しかし、とうの明日香は上下、二つの性器の伝える快感の虜になってろくな返事ができない。
「はぅ、うんっ……んぃ、いいお……きもちいひよぉ」
 少しでも奉仕しようと、明日香が必死で舌を山田のものにからめようとする。が、素早く動かれるせいで思ったように舐めることができない。それが逆に不規則な刺激となって山田を感じさせていた。


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