彼女は怒っているような、困っているような表情で、僕のものをくわえている。しかし、決して僕のほうを見ようとはしない。目だけは横を向いたままだ。
 のどを動かすこともできないのか、どんどん唾液がたまっていくのを感じる。
 彼女の舌はすくんだように奥のほうにやられていて、決して僕のものに触れようとはしない。
 それでも、暖かく、柔らかな腔内は僕に十分に快感を与えてくれた。
 腹に力を入れて、あれを動かすたびに彼女がびくりと驚くのが楽しい。
「こっち見ろよ」
 僕の呼びかけにも応えない。
「僕の目をしっかり見て欲しいんだけど」
 びくりと体を震わせたが、それでも彼女は僕を見ない。
「どうして見ないのかな」
 僕は彼女の頭を押さえると、自分のものを心地よい口腔から引き抜いた。
 元気なわが息子が跳ね、まとわりついた唾液を薫に跳ね飛ばす。
 透明でわかりにくいが、軽い顔射気分だ。ぞくぞくする。
「これで口はあいたから返事できるよな」
「はっ、恥ずいからに決まってんだろ! このボケ!」
 目の前にある僕のものを極力見ないようにしながら薫が答えた。それでもちらちらと視線がいっていて、そのたび必死に堪えようとしているのがなんとも彼女らしい。
「恥ずかしい? ご主人様に奉仕するのが恥ずかしいなんて情けない」
「うっせぇ! 恥ずいもんは恥ずいんだよ!」
「元気は有り余ってるのに。……仕方ないな。軽く口あけてみて」
「お、おう」
 彼女が唇に隙間をつくった瞬間。僕は頭を掴むと、むりやりその隙間に自分のものをねじ込んだ。
「罰をあたえます」
「ん……んぇ! んむぉ!」
 えづくような声でもがき逃れようとする彼女を押さえつけ離さない。
「噛むなよ」
 そう告げると、彼女の意思などまるで無視して腰を動かす。
「うぇっ……ぇっ! んぐ、む……ぃっぐ!」
 ぐちゅぐちゅと力づくで口の中をかき回すと、苦しいのだろう、目に涙がにじんできた。
 だが、それにかまわず、さらに唇を犯し続けていると、少しづつ薫の様子が変化してきた。
 苦しそうだった表情がしだいに恍惚としたものになってきたのだ。
「苦しい?」
「ふぐぅ……っ」
 僕の問いかけにも息を漏らすだけで、答えようとする意思がみられない。
「ぁっ、あ……ぐぅ。ぃっ……んむぁ」
 何か言おうとするのだが、言葉にならないようだ。
 まあ、僕のもので口中はいっぱいだろうから、当たり前といえば当たり前だ。
 しかし、舌を動かすせいで、ちょうど愛撫されているような心地になってくる。
「偉いじゃないか。ちゃんできてきたぞ」
 僕が髪を撫でてやると、歯が雁首を引っかいた。
 褒めた途端にこのざまだ。
 しかし、何度か突っ込むうちに、薫はタイミングがわかってきたのか、僕の動きに合わせて自分から頭を動かすようになっていた。
 蕩けたようにうつろな半眼で、ただ僕の顔を見上げている。
 心なしか、気持ちよさそうだ。
 こんなにされても快感を得られるとは、感心してしまう。
「よし。お仕置きはおしまい」
 とはいえ、あまりお仕置きにはならなかったみたいだが。
 始めたときと同じように、頭を押さえペニスを引き抜く。
 名残惜しそうになかなか離そうとしないのをむりやり出そうとすると、ちゅうちゅうという必死で吸い付こうとするはしたない音がした。
「フェラチオ好きになってくれたみたいでよかった。荒療治したかいがあるというもんだ」
 僕がひとり悦に入っていると、ぼうっとした表情のまま、薫は僕の股間に釘付けになっていた。  今ならなんでも言うことをきく素直な子になっていそうだ。
 ……それはそれでつまらないのだが。
 しかし、こんなチャンスはめったにない。素直に言うことをきく喜多薫なんて。
 ちょっと試してみるか。
「三角座りして」
 命令すると、薫はのろのろと気だるげに動き出した。
 かわいらしくちょこんと三角座りをする彼女に、思わず笑みがこぼれてしまう。
 体育の時間にはこんなふうに座っているのだろうか。
 是非とも見てみたいものだ。体育が男女別なのがなんとも口惜しい。
 ハーフパンツの薫もいいな。いや、ここは古式ゆかしくブルマか。
 おっと、別の方向に行っていまいそうになった。
「よーし、そのまま後ろに倒れて」
 ひざを抱え込んだまま、ぐらりと後ろに倒れこむ。
 あまりに唐突だったので、慌てて背中を支えながら、ゆっくりと布団の上に転がす。
 さて、ようやく準備完了だ。
「足開いて」
 僕の言葉は届いていないらしく、ぼんやり僕を見つめる薫。
「全部見えるように足を開いて」
 もう一度言うと、意思の光が切れ長の瞳にともった。
「……あぁ?」
 軽く物騒な響きを帯びた返事が返ってくる。
「全部見えるように足を開いてって言った」
 三度目か。そろそろお釈迦様でもきわどい回数になってきた。
「あんなむちゃくちゃしといて、またか!」
「あんな?」
「あ、あたしの口にむりやり……」
「なに?」
「あれを入れて……」
 だんだん弱々しい声になってくる。
「あれ?」
「桐野のあれだっ!」
「だからあれってなに?」
「わかってるくせに言わすんじゃねぇっ!」
「はいはい。わかりました。ようするに僕のちんぽを薫の口に入れたのが……」
 わざと下品に言うと、効果覿面。薫は驚きに目を見開いた。
「ちっ、ちん……!」
 みなまで言わずに、なんとか最後を飲み込む薫。
「え? なんて?」
「う、うるせぇっ! 黙れ! コロすぞ!」
「僕の言うことをきかないからそんな思いをするんだ」
 きこうが、きくまいが、どのみち彼女を苛めるのが目的だから、恥ずかしい思いをすることに変わりはないけど。
 そんな僕の思惑を知らずに、薫が僕を睨みつける。だが、間抜けな格好のせいでまったく迫力がない。
「てめぇ……!」
「ご主人様は僕、薫は奴隷。どうする? 僕はもう命令したんだけど。脚を開いてって」
 にっこり微笑みかけると、観念したのか、薫はゆっくりと脚を広げはじめた。
 ぎしぎしと軋みが聞こえてきそうだ。
 しかし、その遅さがまた興奮を煽る。


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