「それは……!」
 あっさりとうなずくかと思ったが、よほど抵抗があるらしく。この期におよんでもまだ言い難いらしい。
「せっかく喜多さんが気持ちよくなれるチャンスなのになぁ」
 今まで以上に力を込めて胸をまさぐりながら、耳元で一言一言噛み締めるようにゆっくりとささやく。
 喜多はすぐに、ハイ、と言いそうになったが、慌てて自分の口を押さえてしまった。
 そうまで強情を張られると余計に燃える。
 僕は指で乳首をつまみ上げると、くにくにと潰すように愛撫した。
「んっ、だ……だめだ。それだけはっ、んん……ぃっく」
「直接触ったりしたらもっと気持ちいいだろうな……。指だけじゃなくて、舌も使ったりして」
 胸をいじる時間が長引くにつれて、喜多の瞳がとろりとし、吐く息もしだいに切羽詰って、小刻みになってきた。
「このままずっとイケないなんて辛いだろうなぁ」
 喜多の耳に舌を這わせ、耳たぶを甘噛みしてやる。
「っん……わ、わかったぁ! なんでも話すからイかせてくれっ!」
「よろしい」
 僕は強引に彼女のまとっていたタオルケットを剥ぎ取ると、布団に押し倒した。
 彼女の小さな胸は仰向けになっても形が崩れることなく――もともと崩れるほどの膨らみがないという話もあるが――濡れたようなピンク色の先端が尖って僕に弄ばれるのを待っていた。
 どこか恍惚とした表情で喜多は僕を見上げている。
「桐野っ……! 早く、し……」
 僕はみなまで言わせなかった。
 彼女が限界だったように、僕も限界だったのだから。
 迷うことなく、喜多の胸に口付けをおとす。
 彼女が切ない呻きをもらした。いや、それだけではない。さらなる刺激を求めてか、僕の頭抱え込み自分の胸に押し付けるようにする。
 僕はそれを振り払うことなく、胸を味わいつくすように舌を這わせた。
 よだれでべとべとにするように舐めては、ちゅうちゅうと音を立てて吸い、喜多の反応を愉しんだ。
「そこぉっ! ああ……ひっ、ひぁっ、くぅぅうっ! やっ、ぁん、もう、ぃや……っ」
 待ち望んだ刺激を全身で受け止めながら、喜多は快楽に溺れていった。
 すっかり充血しきった乳首を舌で弾き、こんもりと膨らんだ乳輪に歯をたてる。
「嫌ってことはないだろ。自分からしてくれって言っといて」
「いぃっ……。やっぱり、あらし……桐野じゃなきゃらめらぁ……」
 そうまで言われたら僕も頑張らざるをえない。
 気をよくしながら、空いているほうの乳首に爪を立てて引っかくと、喜多が甲高い悲鳴をあげた。
 僕にしがみつきながら、嬌声をあげる喜多の様子に、僕の征服欲はますます高められていく。
 ここまできたらこっちも。
 僕は自由な手を喜多の下腹部に伸ばした。
 すると、それに気づいた彼女は身をよじって逃げようとする。
「そ、そっちは、あっ! んいぃっ!」
「いまさらなに言い出すんだよ。喜多さんをいじめてやろうってのに」
「でも、怖い……」
 喜多が僕の腕に手をそえた。
 不安げな彼女を黙らすために、僕は切なげにわななく唇をふさいだ。
 突然のくちづけに驚いて、大きく眼を見開いた彼女だったが、すぐにまぶたをおろして僕を受け入れた。
 軽く唇を触れさせるだけのキス。
 それで安心したのか、喜多の体から力が抜けて、リラックスしていく。
 指先で彼女の茂みをいじると、しょりしょりと小気味よい音がした。
 そこで僕はふと思い出した。
「喜多さんって毛深いほう?」
 僕が言った途端、ものすごい勢いで喜多はひざを抱えるようにして丸まってしまった。
「きっ、ききき桐野っ!」
「けっこー気にしてるんだ」
「うるせえぞボケっ! 気になんかしてねぇーよっ! いきなり関係ないこと言うんじゃねぇ!」
「関係ないことはないだろ。喜多さんのアソコについての感想なんだから」
 丸まっているものの、寝転がっているせいでお尻の側から見れば丸見えだ。
 僕は太ももの隙間に指を差し入れた。
「ひっ!」
 喜多は短い悲鳴をあげると、あせって口元を押さえた。すると、当然足を押さえていた手を離すことになる。
 その隙に、腕を押さえ、足の間にひざを入れて閉じられないようにする。
 ……なんかプライドでもやってるみたいだな。
 脳裏をよぎったヒョードルとシウバを振り払い、指を再び喜多の下腹部に伸ばした。
「別に毛深くても喜多さんのならどんな風でもいいから、気にしないでもいいって。それに毛深い娘は情が深いっていうし」
「こっ、このボケっ!」
 威勢のいい声を出すが、それも一瞬。僕が彼女の陰毛に触れると、とたんにその声は尻すぼみになっていく。
「さわり心地もいいし」
「くぅぅぅぅぅっ」
 もはや喜多は声にすら出せないらしい。顔中を染めて小さくうめくばかりである。
 それでは、ようやく本丸に到達といこう。
 僕は茂みを撫でながら、じわじわと指を進めていった。
 目的地に近づくにつれて、湿度を増し、じっとりと濡れていくのがわかる。
 喜多は僕に腕をぎゅっとにぎったまま微動だにしない。
 他の場所よりいくらか温度が高いような気がするそこに指がふれると、喜多はびくりと震えた。
 僕は表面を確かめるように指を動かした。
 喜多のアソコはほんのちょっぴり中身がはみ出している、彼女の胸のように恥ずかしがりやな感じだった。
 そこはすでに中から染み出してくる愛液でぬるぬるになっていて、はみ出している柔肉を爪先で引っかいてやると、喜多が小さく啼いた。
 僕は二本の指を使い、すでに開きかかっている肉の扉を二つに割った。
 くちっ、とかすかな音をたてながら、中身が空気に触れる。
 はっ、はっ、はっ、はっ、と間隔の狭い呼吸音が聞こえた。これは僕のものだろうか、それとも喜多のものだろうか。
 どっちでもいい。
 僕はわずかな隙間に指をねじ込むと、そこにある線を確かめるように上下に動かした。
「んにっ」
「嫌だった?」
「だ、だいじょぶだ。声が出ただけ。嫌じゃない」
 こんなときまで強がりが言えるのは大したもんだ。
 その強がりを言えなくしてやる。
 僕はすっと指を上にやった。
 乳首であれだけ感じる彼女だ。クリトリスならどうなるだろう。見てろよ。
 ん? これはもしかして……。
「ぃきぃっ!」
 まるで針で刺されたかのような悲鳴を喜多があげた。
 やっぱり。いま確かめてみて疑惑は確信に変わった。
 彼女はクリトリスも包皮に覆われている。これはたいていの女の子がそうだが、彼女の場合は勃起していても、それが自然に顔を見せないのだ。
 とことん照れ屋な体だな。
 しかし、そんな状態なのに、あれほど感じるとは、剥いて刺激したらどうなるんだろう。
 これは試してみないと。
 好奇心は常に人類を進化させてきたのだ。
「き……桐野ぉ、い、今のなんら……?」
 僕の動きが止まったのを不思議に思った喜多が、切れ切れの声でたずねてきた。
「痛い?」
「たぶん……痛いのとは違う、と思う……けど、なんか凄くてわかんらかった」
 目の前に僕がいるのに、そこを素通りして、遠くを見るような恍惚とした目をしている。
 よほど凄かったらしい。
 かなり意識が飛んでいるみたいだ。
 はやいところ実験開始しなくては。


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