強引に喜多の体を起こし、シャツを脱がせる。
 イッたばかりで力が入らないのだろう。喜多はほとんど抵抗しない。
 すぐに小さな胸が露になる。
 乳輪は盛り上がっているのだが肝心の部分は隠れたままだ。
 あれほど感じていたのに、自分から出てこないとは筋金入りの照れ屋さんだ。
「あいかわらずほほえましいおっぱいだねえ」
「コロスぞ」
 低い声でほとんど聞き取れなかったのに、それでもなぜかすべてが伝わってきた。かなり本気のようだ。目つきがやばい。
 僕は殺されたくなかったので、彼女の胸に手を伸ばして黙らせることにした。
「あっ」
 今日はもう喜多を全部蕩かしてやるのだ。今そう決めた。
 迷うことなく、僕は喜多の胸の中心に吸い付いた。ぷっくりと膨らんでいる乳輪が舌先に心地よい。
「ミルクの匂いがする」
「そっ、そんなもんするか!」
 いつもならここでひとしきり焦らして楽しむのだが、今日はそれをしない。
 すぐに口を離すと、喜多が物足りなさそうな顔をした。半ば開いた唇が僕に次を要求している。
「あれ、もっとして欲しい?」
「……うっせぇ!」
 体は正直なのに、出てくる言葉はどうしてこう。まあいい。すぐにウソをつく余裕なんて消し飛ばしてやる。
 指で右胸の乳輪を軽くなぞると、彼女はぴくりと背をそらした。
「ん……」
 喜多はというと穏やかな快感に身を委ねてうっとり目を閉じている。
 幾度か指を上下させると、僕はいきなり指先をその中に突っ込んだ。
「いひぃぃぃっ! なっ、そんないき、なり……っ」
 刺激に顔をゆがめる喜多に向かってにやりと笑うと、乳輪を押し開くようにして乳首を露出させる。
「あっ、あっ……だ、だめだ、きり……のっ!」
 ひぃひぃと情けない声をあげる彼女をさらに責めるべく、僕は指先でつまんでいるものを強く引っ張った。
 喜多は声にならない声を僕に伝えようとしているのか、口をパクパクと動かしている。
 その間も胸の先端をもてあそび、新しい快楽を与え続けた。
「気持ちいい?」
 ささやくと、喜多の耳たぶを舌で弾き、甘噛みする。
 喜多のほうは返事をするどころではないようだ。
 だが、まだもう片方が残っている。
「次は反対だ」
 僕の言葉に、喜多がぱちぱちと瞬きした。蕩けた頭ではなかなか理解できないようだ。
 だが、さすがに僕の指が左胸に伸びていくのを見て悟ったらしい。ぶんぶんと首を左右に振ると、怯えたように後ずさりしようとした。
 とはいえ、背後に逃げ場などない。ただ身をすくませただけだ。
「い……いいよ」
「遠慮しないでいいから」
「ちが、もうあたしこれ以上されたら、だっ、だめになる。頼むから――」
「ダメになった喜多さんみたいな」
 弱々しくと首を振る彼女の胸に手を添える。びくりと震えた。
 くにくにと感触を楽しみながら、胸の形をゆがめる。
 掌サイズ――正確には少し足りないが――の彼女の胸が愛おしい。
「んっ……あ」
 僕は左胸に舌を伸ばした。今度は丁寧にゆっくりと胸を愛撫する。
 喜多の口からかすかに甘い声が漏れた。
 唇で胸の先端を優しく挟んで刺激してやると、広がった隙間から隠れている突起がちらりと顔をだした。
 そこを集中的に責めると、もどかしいのだろう。喜多は薄い胸を僕のほうに突き出すようにした。
 僕の顔に笑みが浮かぶ。なんだかんだ言っても、喜多は僕にいじめられたいのだ。
「きり、のっ……」
 切れ切れの声で名前を呼ばれた僕は、期待に応えるべく行動を開始する。
 指でこんもりとふくらんでいる薄桃色の丘を押し潰しながら、隠れた先端をじわじわと露出させる。
 ぷるんと、小さく震えて尖りきった乳首が外気に触れた。
「ふぁっ! はぁ……ん」
 それだけで満足げにうっとりとため息を漏らす喜多。
 だが、これで終わるわけがない。
 露出したばかりの胸に思い切り吸い付いて、軽く噛む。それだけで、彼女はがくがくと痙攣し、口からよだれを垂らした。どうやら軽くイッてしまったらしい。
「ひっ……! あ、ぁん、も……もうそれ、いりょうはっ! ゆ、ゆるひて」
 度重なる絶頂で舌が思い通りに動かないのだろう。舌足らずな喋りになってしまっている。
「そういうお願いで僕が許したことある?」
 ぐったりとしている喜多を見下ろすと、目だけで僕を睨んだ。顔を動かすのもきついようだ。
「よくわかってるみたいだ」
 喜多が鈍い動きで僕の腕を掴む。それがいま彼女にできる精一杯の抵抗ということなのだろう。
 しかし、まるで邪魔にならない。
 硬くなっている乳首をこりこりと指で転がすと、効果覿面。
「いっ、や、やめ……っぁあああああっ!」
 喜多の口が大きく開いて絶叫が飛び出した。
 僕の腕を掴んでいた指に強い力が加えられる。
 こちらが胸をいじる力を強めると、それに比例して僕の腕に突き立てられる彼女の爪が深く食い込む。
 心地よい痛みだ。きっと後になればただ痛いだけなのだろうけど、いまなら気にならない。
「喜多さん」
 僕が呼びかけてもまるで応えない。
 うつろな彼女の瞳は、目の前に僕がいるというのに、それを通り抜けてどこか遠くを見つめている。
 それが少し悔しくて、つい指に力がこもってしまった。
 小さな胸の先端を押しつぶすように愛撫すると、胸が激しく上下する。
「いっ、ひっ。くぅぅぅっ!」
 僕にいいようにされるのが悔しいのだろう。喜多は必死で口を引き結んで声を漏らすまいとしている。
 けれど、息をするとそれに合わせてすすり泣くような嬌声が漏れる。
 そろそろとどめをさしてやろう。
 僕は喜多の腕を振りほどくと、再び彼女の股に顔をうずめた。
「ま、マジでや、ばひ……から、助け……て」
 うっすらと涙さえ浮かべて、僕に懇願する喜多。
 それを無視して、僕はとろとろに溶けている秘所に舌を突っ込み掻き回した。
「ぅぁ……ぁく……ら、めっ! し、死ぬぅっぅぅ!」
 息も絶え絶えな彼女のクリトリスに歯を立てる。
「いぃぃっぃぃあぁぁっ! ひぃぃぃぃぃっ……あああああ!」
 予想をはるかに超えた感じようだった。
 僕の頭を掴み、髪の毛をかきむしりながらかすれるよう声をあげる。
 腰を浮かせ、痙攣した足がつま先までぴんと伸びた。
 焦点の合わない目からはぼろぼろ涙がこぼれている。
「お……ぁあ」
 大きな波がようやく通り過ぎたらしい。最後に力ない声を漏らすと、糸の切れた人形のようにソファに沈み込んだ。
 まだ余韻が残っているのだろうか。ときおりびくりと大きく腰が跳ねた。

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