なんだか、顔が痛い。
 そうだ。
 俺は美冬にぶん殴られて気を失って……。
 くそっ!あの空手女ときたら。
 いくら混乱したからっていきなりパンチはないだろ。
 なんだ?何故か股間が妙にすうすうする。
 そういえばしまおうとしたところで殴られたんだっけ。
 俺はようやく、はっきりと状況を思い出した。
 とりあえず、しまわなくては。
 俺は痛みを我慢してゆっくりと目を開けた。
 自分のものを確認するとやっぱり出しっぱなしだ。
 ちくしょう。
 この歳になってこんな格好でいたら通報されてしまう。
 誰にも見つからないで良かった。
 不幸中の幸いに感謝していると、誰かの視線を感じる。
 あたりを見まわすと俺の横にしゃがみこんだ美冬が頬を染めながら俺のものを見ている。
 チラチラと視線を逸らしたり、向けたり、興味津々と言った様子だ。
 俺がそのまま観察していると、なんと美冬はゆっくりと俺のものに手を伸ばしだした。
 そして、あと数センチと言うところまでくると引っ込めてしまう。
「だめだ!やっぱり触るなんてできない。……でも、出しっぱなしにしとくのも……」
 どうやら俺のものをズボンにしまおうとしては、断念しているらしい。
 一応、この間抜けな事態の責任が自分にあると思っているようだ。
 出しっぱなしの股間に意識が向いているらしく、美冬は俺が起きていることにはまだ気づいていないらしい。
 美冬は再び、ぶつぶつと呟きながら手を出したり引っ込めたりしだした。
 俺はその光景を黙って見ていたが、自分のものを、空手バカとは言え、綺麗な同級生に見られて、なんだか妙な気分になってくる。
 俺のものがむくむくと大きくなって勃ち出した。
「!」
 突然の変化に冬香はびっくりして、目を逸らすこともせずに俺の股間に釘付けになった。
「うぁ……すごい。ほんとに男の……アレって大きくなるんだ……」
 ぽかんとした顔をしてじっと俺のものを見つめている。
 俺はいたずら心をおこして、力を込め、ぴくぴくと動かしてみた。
「わっ!」
 小さく悲鳴を上げて、後ずさったものの、再び近づいてくる。
「今……動いたよね?」
 自分に確認するような調子で呟くと俺のものに顔を近づけてきた。
「これって動くんだ……」
 あまりに無防備なので俺は呆れかえった。
 美冬はまじまじと俺の股間を観察している。
 とてもじゃないが、年頃の女の行動とは思えない。
 挙句の果てに、くんくんと鼻をひくつかせて匂いを嗅ぎだした。
「……変な匂い。でも、そんなに嫌な匂いじゃないな。こいつのだからかな?」
 酔ったようにとろんとした表情で匂いを嗅ぎ続けている。
 なんだか、ものすごくエロい気がする。
 大きく匂いを吸いこみ首を傾げ、しばらく俺のものを見ていたが、美冬は意を決した顔をすると、舌を突き出して俺のものに徐々に近づけてきた。
 その刺激的な行動に俺はとうとう耐えきれなくなった。
「そろそろしまいてぇんだけど」
 俺は上半身を起こしながら美冬に声をかけた。
「えっ!」
 美冬は妙な声を出しながらこちらを向いて硬直した。
 もちろん舌は突き出したままだ。
 そして、きっかり五秒後、飛び上がって距離をとった。
 そのままの勢いで後ろを向くと直立不動の姿勢で固まってしまった。
「あの、その。違う、見たくて見てたわけじゃなくて、その、アレをしまってやろうとして……」
 しどろもどろになって美冬がいいわけを始めた。
 俺は立ち上がると、長い間出しっぱなしだったものをしまった。
 大きくなってしまっていたので多少しまいにくかったが。
「おい。もうこっちむいてもいいぞ」
 声をかけてやると、耳まで赤くなっている美冬が、ギギギと音がしそうなぐらいぎこちない動きで振りかえった。
「だから、な、なんて言うか。そのアレだよ、な!」
 美冬はとりあえず勢いで喋ってごまかそうとしたらしいが、なんの役にも立たっていない。
「とりあえず落ち着け」
 俺の言葉に美冬はようやく口を閉じた。
 そして俺の顔を気まずそうに見ている。


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