俺の無茶苦茶な取引にのってしまった美冬は、黙って顔を動かしながら、先っぽから幹の部分に下を動かしていく。
 そして裏筋、の辺りをちろちろとくすぐるように刺激してくる。
 俺の表情を見て、どこが気持ちいいのか研究しながら舐めているらしい。
 時々、目が会うと真っ赤になって照れ臭そうに目を逸らしながら、一生懸命舐めてくれている。
 その健気な姿が俺の興奮をより高める。
「ん?なんだこれ?なんかでてきてる」
 動きを止めた美冬が俺のものをじっと見ている。
 先の割れ目から先走りが出てきているのに気づいたようだ。
「これなんだ?おしっこじゃないよな?」
 不安そうに尋ねてくる。
「違うって。小便じゃねぇよ、気持ち良くなると出てくるもんだよ」
「ってことは今、気持ちいいんだ。私が気持ち良くしてるんだ」
 美冬は顔をほころばせて喜んでいる。
 その笑顔が、やっていることとギャップがありすぎて、なんだか美冬を騙しているような気分になってしまう。
「なんか嬉しいな」
 無邪気に言う美冬の笑顔を見て胸が締め付けられる気がした。
 俺が美冬に見とれていると、別に汚いものではないとわかった美冬が、先走りに舌を伸ばしてペロリと掬い取るように舐める。
 そして、そのままむぐむぐと口を動かして味わっている。
 美冬がそんな大胆な行動に出るとは思わなかった俺は、びっくりしてしまった。
「なんか変な味。……でもお前のだと思うと嫌じゃないや、どきどきする味」
 ぼんやりと、どこか酔ったような目で感想を言う美冬を俺がせかした。
「じゃ、じゃあ次は咥えてくれよ」
「これを!?……お前が気持ち良くなるんだったら頑張る」
 俺がお願いをするたびに驚いた顔をする美冬だが、少しためらった後は必ず聞き入れてくれる。
 内心で感謝していると、美冬が勢い良くぱくりと俺のものを咥えた。
 突然、温かい粘膜に包まれた俺は思わず腰が引けてしまう。
「う」
 声が洩れた俺を美冬が気遣う。
「……ん、ぷはっ。どうした?もしかして噛んじゃったか?」
 慌てて口を離すと心配そうに尋ねてくる。
「いや、いきなり咥えられたからびっくりしてな。きもちよかったから続けてくれよ」
 へへ、気持ち良かったんだ、嬉しそうにそう呟くと美冬は再び口を大きく開けて俺のものを咥え込む。
「そのまま中で舌を動かして舐めるんだ」
 俺が指示をすると、なんとか言う通りにしようと、ぎこちないながら美冬が舌を動かし出した。
 先程までのようにちろちろと舐められるのではなく、口の中で舌全体が絡みついてくるようだ。
 快感の度合いは比べ物にならない。
「上手いぞ美冬」
 俺が誉めると美冬は、ふぅん、と鼻から抜けるような声を出すと、目だけで嬉しさをあらわした。
 徐々に唾液が溜まってきたのか、美冬が舌を動かすたびにクチュクチュといやらしい音がする。
 ねろねろと暖かい舌が口の中で俺のものにそって這いまわっている。
 カリの段差が自分の舌に引っかかる感触が気になるのか、美冬の舌は特にその辺りを重点的にうごめく。
 ピンク色の吐息と共に。
「……むぐぅ、んっ。はむん」
 不慣れなせいか、時折歯が当たるが、痛いというほどではなく、舌とは違う刺激となって俺に快感を与えてくれる。
 夢中になって俺のものを咥えている美冬は口の端からよだれが零れ落ちるのも気にならないようだ。
 口元を伝ってあごに流れ、そのままポタポタと地面にしみをつくる。
「よし、じゃあ次はそのまま頭を動かすんだ」
 美冬の舌遣いがこなれてきたのに合わせて俺が再び指示を出す。
 美冬はクエスチョンマークを浮かべた顔をして俺を見つめている。
 その間も舌は絶えず動いている。
 俺の言ったことを守ろうと必死のようだ。
「こう、するんだよ」
 言うが早いか、俺は美冬の頭をがっしりと掴むと前後に動かし始めた。
 ぐいぐいと力を込めて揺するようにすると、最初のうちは驚いて止まっていた舌が、次第に動き出す。
 ときどき聞こえるズズッという、口内に溜まった唾液を啜り込む音が、俺の興奮を煽る。
「しかし、キスもしたことねぇのにフェラしてるってすげぇよな」
 あらためて俺は感動した。
「むぐ?」
 俺のものを咥えたまま、なにか言おうとして美冬はもごもごと口を動かした。
 それが一風変わった刺激となって俺に快感を与える。
「ぷはっ。フェラってなんだよ?」
 大きく息を吐くと、綺麗なピンク色の唇の周りをよだれまみれにした美冬が口を休めて問いかけてくる。
「なに?そんなことも知らずにしてたのかよ?」
 美冬は自分があまりセックスに関して詳しくないことが恥ずかしいのか、口篭もりながら返事をする。
「だって、その……そういう……エッチなこと全然知らないから」
 美冬は顔の正面に俺のものがあるのが気になるのだろう、やたらともじもじしている。
 かといって俺の顔を見るのも恥ずかしいらしく、視線がうろうろと落ち着かない。
 さっきまでそれを咥えていたくせに。
 確かに、美冬は空手以外のいわゆる娯楽に関しては、練習漬けの毎日のせいでほとんど知らない。
 ましてや高校空手界のエースに下ネタを振るやつはいないだろうから、きっと美冬の性知識は保健体育で習ったことがすべてなんだろう。
 学校ではフェラなんて教えない。
「お前が今してるエロイことをフェラチオって言うんだよ。俺のを口に咥えて舐めてるだろ。よだれこぼしながら」
 美冬の反応が楽しみで、俺はわざとニヤニヤ笑いながら教えてやった。
「うわっ!なんでもっと早く教えてくんないんだよ!」
 慌てて美冬が口元に手をやり、よだれを確認するやいなや、ものすごい勢いでジャージの袖を使って拭いだした。
 その作業を終えて少し落ち着くと、美冬は意外にも、嬉しそうな顔で俺の言葉を反復した。
「フェラ……チオって言うんだ……。へへっ」
 はにかみながらも、今にも俺のものに頬擦りしかねない勢いだ。
 そして、残念ながら頬擦りはしなかったが、パクリと自分から口を開けて咥えてくれた。
 慣れないせいかときどき歯が俺のものに当たる。
 そのうち噛みつかれるのではないかと、わけのわからない心配をしている俺のことなど知らずに、幸せそうに俺のものに奉仕している。
 普段の態度からはわからなかったが、意外にもこいつは尽くすタイプなのかもしれない。


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