「んっ、んっ、んっ……」
 俺の腕の動きに合わせて美冬からかすかに声が洩れる。
 その規則正しいリズムを聞いていた俺は、それを崩してやりたくなって、のどの奥深くに無理矢理自分のものを押しこんだ。
「んっ、んえっ!」
 えづくようにして俺のものを吐き出すと、ごほごほと咳き込んでいる。
「ばっ、ばか!いきなりなにするんだよ!」
 涙を目に浮かべて俺を責める。
「ごめん、悪かったって。あんまり一生懸命だからちょっといたずらしたくなったんだ」
「お前がしてくれって言ったのになんで邪魔するんだよ」
 当然のことだが、美冬は不満顔で俺に文句を言ってくる。
「なんか普段の美冬と違って素直に言うこと聞くし、可愛いから本物かなと思ってな」
 可愛いの部分でピクリと体を動かすという、わかりやすい反応を美冬は見せてくれた。
「可愛いなんて言われたの初めてだ」
 予想外の誉め言葉を聞いて照れ臭そうにしている美冬を見て、俺は驚いた。
 そんな誉め言葉は聞き飽きていると思っていたからだ。
 しかし、よくよく考えてみると、美冬は綺麗といわれるタイプではあっても、あまり可愛いというタイプではないかもしれない。
「綺麗って言ったほうが良かったか?」
「ううん。綺麗って言われるよりも嬉しかった」
 照れ臭そうに頬を染めて幸せそうな笑顔を向けてくる。
 俺はどきどきしてしまって、それを隠すためにぶっきらぼうに続きをせかした。
 美冬もまだ誉められた余韻が残っているのか、ぎこちなく俺のものを咥える。
 再び、ちゅぱちゅぱと俺のものを熱心に口で愛撫する音が聞こえだした。
 俺がそんなに美味しいのか、まるで甘いキャンディを舐めているようだ、と思うほどに。 
 先程の誉め言葉を思い出しているのか、美冬はときどき、にへーと頬が緩む。
 美冬は飲み込みが早いらしく、最初は口の中を使っていただけだったのが、次第に吸い込みが深くなり、先っぽが喉まで届くほどになった。
 それにしたがって音にぐぽっ、というなにかを引き抜くような音が混じり出す。
 引き抜くときに食道の入り口に引っかかるのか、少し苦しそうな顔をするのがなんともいえない。
 ついさっきまで、俺に喉を突かれてむせていたのを思うと、素晴らしい進歩だ。
 熱心に頭と舌を動かしているせいで、次第に美冬の息が荒くなってきた。
「んんっ、ふー、ふー、んむぅ。あむぅ、ん」
 夢中で舐めているせいで、色気たっぷりの声が漏れているのにも気づいていないようだ。
 どこか箍が緩んでしまったような、とろんとした目で俺を見ながらぐちゅぐちゅと音をたてている。
 ぷちゅ、むちゅという音をたてて、柔らかい唇が俺のものに触れるのを見ていると、まるでキスしているみたいに見える。
 俺はその顔を見ているだけで思わずイッてしまいそうになって、慌てて気を引き締める。
 あまりに一生懸命に俺のものをしゃぶっている姿を見て俺は尋ねた。
「なぁフェラ好きか?」
「ひゅきぃ」
 喋りながらも俺のものを離そうとしないのではっきりと聞き取れないが、その表情からなんと言ったかは想像できる。
 美冬はよだれで口の周りをぐちょぐちょにしながら、今にも蕩けてしまいそうな、うっとりとした表情で答えているのだから。
「じゃ、次は袋だ」
「ふぇ?」
 美冬はとろんとした表情のまま俺を見つめ返す。
 俺は吸いついたままの美冬の唇からずるりと抜きとると、美冬の綺麗な顔にぐにぐにと押しつけた。
 美しい顔と、赤黒い俺のものとの対比がひどくそそる。
 美冬の顔が自身の唾液と、俺の先走り汁でベトベトになった。
 それにかまわずに美冬は為されるままになっている。
 時折、鼻をひくひく動かして匂いを嗅いでいるようだ。
「んむ、ふぁ……エッチな、匂いだ……」
 陶酔しきった表情で頬を俺のものに擦りつけながら艶然と笑う。
 俺は自分がゴクリとつばを飲み込む音がやけに大きく聞こえた。
 とてもじゃないがキスもしたことのない処女のする顔とは思えない。
「ほら、ここを舐めるんだ」
 俺は柔らかい美冬の頬を、むにむにと己のもので突くのをやめ、袋の部分を唇に押しつけた。
「ここって痛いんじゃないの?」
 急所でしょ? と美冬は恥ずかしがりながらも心配してくれる。
「優しくしてくれれば大丈夫だから」
 俺の言葉を聞いても不安が残ったのか、美冬が恐る恐る舌を伸ばす。
 俺の顔が気持ち良さそうになっていくのがわかるのか、ゆっくりと舌に力を込めていく。
「……ふにふにしててなんか可愛い」
 面白そうに笑うと、巧みに舌を操り、袋を刺激してくる。
「舐めるだけじゃなく、さっきみたいに口でもしてくれ」
「わかった。痛かったらすぐに言って」
 はむ。
 唇で甘噛みするようにして、やわやわと揉みしだく。
 俺が舌も使ってくれ、と言おうとした瞬間、その心を読み取ったように舌がうねうねと動き出した。
「すげぇ……上手いぞ美冬」
 俺が誉めると嬉しそうに笑う美冬が、抱きしめたくなるほど可愛い。
 鼻先で棒の部分に触れながら大きく息を吸いこんでいる。
 どうやら美冬は俺の匂いがお気に入りらしい。
 息をするたびに愛おしそうに、うっとりした顔になる。
「ん……あむぅ」
 胴着を着ているときは気合の声を発している口が、こんな淫らに使われている場面を、他のやつは想像したこともないだろう、そう思うとふつふつと優越感がわいてくる。
 美冬が袋を吸いこみながら舐めている。
 そこから伝わる快感のせいでどんどん先走り汁が出て、美冬の顔がぬるぬるの粘液で汚されていく。
「ベトベトして気持ち悪くないのか?」
「へ? ベトベト? なんかぬるぬるで気持ちいい。マッサージされてるみたい」
 ドキリとするほど、さらりとエロいことを言ってのける。
 俺が棒の部分でぬるぬるの顔を擦ると嬉しそうに目を細めた。
 初めてなのにここまで受け入れられるとはすごいやつだ。
 もしかして、こいつ真面目な顔して空手やってるが、かなりの淫乱なんじゃないか?
 俺の疑問を肯定するように、美冬は夢中で俺のものに縋り付いて奉仕している。
「もう袋はいいから、また咥えてくれよ」
 気持ちは良いものの、刺激不足を感じた俺はもう一度、あの暖かく柔らかい粘膜に包まれたくなった。
「んむ……ちゅっ」
 先っぽに軽くキスをするように唇を触れさせてから、少しずつ、味わうように口に入れていく美冬。
 唇がぬらぬらと光っている。
 口内の粘膜がうごめいて俺のものを迎え入れた。
「あん、むぐぅ……んちゅ、くちゅ」
 粘膜同士が触れ合ってひどくいやらしい音をたてている。
 頭が動くたびに、唇の端からぬちゅぬちゅという音が零れ落ちる。
 美冬の唇が俺のものを覆い隠したり、露出させたりするたびに、俺はじわじわと昇りつめていく。
 最後の刺激を求めて、俺は美冬の頭を掴むと、相手のことなどお構いなしに、腰を動かした。
「んぐっ!? んん!? あっ、あっん」
 いきなり俺の動きが荒々しくなったせいで、美冬が悲鳴を上げる。


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