「あっ!」
 美春が小さく声を上げる。ばさばさと色んなものが机から押しのけられた。
 美春の肩の横に手をついて、山中が覆い被さってくる。
「部長って、そこらへん甘いですよね」
「なにがよ」
「なんか、男慣れしてないって言うか。さっきもそうですよ。僕のライターで火をつけたとき」
 美春はつい先程のことを思い返してみるがなにも思い当たることがない。
 そんな美春の顔を見て、やっぱり違ったんですね。という山中の声が降ってきた。
「あのとき、ライターの方に顔を近づけたでしょう? あのときボタンが襟元が開いてたもんで部長の胸の谷間が見えたんですよ。普段は絶対にそんなことないでしょう? 誘惑されたのかと思って焦りましたよ」
 そう言えばあのときは、襟元をを緩めていた。それに気付き今更恥ずかしくなる。
「別に照れなくてもいいじゃないですか。どうせこれから全部見られちゃうんだし」
 山中は慌てて自分を押しのけようとした美春の手を掴むと、ゆっくりキスをした。
 舌が絡み、口内が犯されていくと、次第に美春の手から力が抜けていく。
 完全に抵抗する気が無くなった頃、美春の唇から山中が退いた。
「あ……!」
 思わず未練がましい声が洩れる。
「なんです、今の声?」
 からかうように言われて美春は耳まで赤くなった。
「責めてるわけじゃありませんよ。僕のこと嫌いですか?」
「……好きよ」
「だったらいいですね?」
 問い掛けに、美春は声を出さず、かすかに形のいいあごを上下させた。
 美春が山中を見詰める。山中がそれを受けて優しく髪を撫でた。
 シャツのボタンを一つ一つ外されていくのを、緊張した面持ちで眺めていた美春がおずおずと口を開いた。
「職場でこんなことをするなんて……。せめて、せめて電気を消してくれないかしら」
「無理です。スイッチはドアの傍にあるんですよ。部長から離れないといけないじゃないですか。それに部長が見えなくなるのは嫌ですから」
 山中は美春のお願いを間髪いれず拒否する。その間も手は休まず動き、とうとう美春のシャツのボタンはすべてはずされてしまった。
 シャツがはだけ豊かな、いや、豊か過ぎるふくらみを包み隠したブラジャーを覗かせる。
 色気たっぷりの黒かと思っていた山中の予想に反して、レースがあしらわれた愛らしい純白の下着だった。
 純白のそれは美春のしみ一つ無い滑らかな肌と見事にマッチして、清楚な魅力を引き出していた。
 が、山中の目にはその少女のような下着に包まれているのが熟れきった美女の肉体というギャップでひどく淫らに見えた。
「外からはわからなかったけど、部長ってすごいおっぱいですね」
 山中が遠慮無く視線の雨を美春の胸に降らせる。
「そんなこと言わないで……」
 泣きそうになりながら美春が顔を逸らす。
「なんでです? せっかく褒めたのに」
「褒めてくれたの?」
「当たり前ですよ。どうしてわざわざそんなこと聞くんです?」
「だって……胸の大きい女はバカだって言われるから。私できるだけきついブラで押さえつけてたのよ」
 まるで思春期の少女のようなことを美春は言う。山中はそんな美春がさらに好きになった。
「なに言ってるんです。こんな綺麗なおっぱい押さえつけてもったいないですよ」
「本当? でも……そんなにジロジロ見ないでちょうだい」
 照れ臭そうに、けれど少し嬉しそうな顔をする。
「わかりました。ジロジロ見ません」
 その言葉に美春がほっとしたのも束の間、山中の指がブラのフロントホックに伸びる。
 美春が、あっ。と思った瞬間、それは外されてしまった。キツイ締め付けから解放されて喜ぶようにぷるぷると揺れながら美春の胸が露わになる。
「あっ! ダメよ!」
 慌てて隠そうとするが、その前に山中の手が触れてしまう。
 美しいピンクの頂上を持った胸が明るい蛍光灯の光に晒された。
 山中が柔らかく、けれど張りがあるそこに掌を押し付けるようにして軽く揉みしだく。
「……んっ!」
 軽く刺激されただけで美春は切ない声を洩らした。
 山中は自分の手からはみだす程、白く大きな乳房をむにむにとマッサージするように弄ぶ。下から手を滑り込ませ持ち上げるようにすると、爆乳に隠れていた肌は興奮のためか、しっとりと汗ばんでいた。
 そこに舌を潜り込ませ、舐め上げる。
「はぁん」
 鼻にかかった美春の声を山中は敏感に聞き取った。
「敏感なんですね」
「そんな……」
 美春がいやいやをするように頭を動かす。
「可愛いですよ」
 山中が深い胸の谷間に顔を埋めて囁いた。鼻先に感じる美春の匂いが心地良い。柔らかい乳房に鼻を押し付けるようにして美春の香りを求めた。
「それに、凄くいい匂いです」
「ダメよ、汗の匂いなんて嗅がないで。昨日からシャワー浴びてないのよ……それなのにいい匂いだなんて……」
 女としての体面から美春が羞恥に身をよじるが、それが山中に胸を押しつけることになってしまう。
 その格好のまま、舌を出し美春の胸の谷間を味わう。両手は休まず美春の爆乳を弄りまわしている。
 自分の胸の形が歪むたびに美春の息が荒くなる。
「んっ、おっぱい……気持ち良い……」
「もっと気持ち良くしてあげます」
 山中は今までわざと触れなかった乳首に手を伸ばす。そこには精一杯の自己主張をしている薄いピンクの突起があった。しかし、いきなり中心の突起には触れずに、ふっくらと盛り上がっている乳輪を爪で引っ掻いた。
「んぁっ!」
 嬌声があがる。すでに固くしこっていた乳首がさらに尖る。
「綺麗な乳首ですね。こんなに色っぽい」
 ようやく、山中が美春の乳首を摘み上げる。それだけで美春はあごを仰け反らせた。
「くぁ……ぁあっ」
 山中はくにくにと指で桜色の突起を転がしながら、美春の様子を窺った。
 美春の目はもはや山中を見詰めておらず、ただ自分に送りこまれてくる快感を感じているだけだった。
 それに満足すると、おもむろに乳首に口に含んだ。唇で挟みこみじわじわと力をかける。
さらにその隙間から覗いた乳首の先端に舌を這わせた。
「ひぁっ! おっぱい、んっ、舐められてるのね……」
「そうです。部長のエロいおっぱい舐めてます」
「私……エッチじゃないわ……」
「乳首でこんなに感じてるのに?」
 山中は今度は唇でなく、歯で軽く摘まむようにして噛んだ。途端に美春の口から言葉ではなく甘い悲鳴があがる。
「やっぱりエッチですよ」
 指を柔らかいふくらみに這わせながら、わざとちゅうちゅう音をたてて山中は乳首を吸った。
 その音が美春をさらに蕩かしていく。
「あっ、あああ……そんなに吸わないでっ、んぁっ」
 舌でころころと乳首を転がされて、美春は一言喋るのにも必死に快感に耐えなければならない。
 年下の男に翻弄されて、美春は今まで感じたことのない開放感に包まれていた。


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