激しいキスの合間に、美春が熱い吐息をこぼす。
「っ、ぁんむぅ……こんなっ、ところでっ……!」
 山中を押しのけようと、弱々しく美春が抵抗するが、どう見てもそれは自分への言い訳――あくまで相手にむりやりされているのだというごまかし――のための動きである。
 その証拠に己の足の間にある恋人の足を拒むことなく、彼女の脚ははしたなく開かれている。
 山中は美春のスーツのボタンを素早く外していくと、同じようにしてシャツの前をはだけさせる。すると、ガーターベルトと同じ黒のブラジャーがちらりと覗く。それは豊か過ぎる美春の胸をもてあまして、今にもはじけそうである。
「相変わらず胸大きいですよね」
「創、平くん……」
 濡れた瞳を細め、美春が山中を睨む。だが、それは一瞬のことで、すぐに切なげに閉じられてしまう。
 山中がブラジャーの中に指を滑り込ませたからだ。
 すべすべとさわり心地のよい膨らみを楽しむこともなく、山中の指は美春の胸の突起を探り当てる。
 指で軽く撫でるようにすると、美春の唇がかすかに動く。
「んっ」
 熱い吐息を耳にしながら、山中がホックを外すこともせずにブラジャーを無理やり下にずらす。と、白く柔らかそうな胸があらわになり、その巨大なふくらみによってブラジャーの姿はほとんど隠されてしまう。
「それに大きいのに感じやすいし。これも変わらないですよね。いや、前よりも敏感になってるかもしれない」
 山中は掬い上げるようにして美春の爆乳を抱えあげた。とはいっても彼の掌に収まるはずもない大きさである。山中の指は胸に埋もれてしまっている。
「誰の、せいよ……っ」
「さあ。もともと美春さんがいやらしいんじゃないですか」
 息も絶え絶えな美春の言葉を山中は軽く受け流す。
 この男は。そう思う美春だったが、言い返すこともできず、かわりにキスを求めて顔を動かした。
 しかし、山中は美春の求めに応じなかった。みずみずしい美春の唇をこじ開けるようにして、己の指を彼女にしゃぶらせる。
「ぁむぅっ!」
「僕のことを避けた罰です」
 そう言いながら山中は指で美春の唇をなぞると、改めて口内に指を沈めた。
 口の中にある指を唇のかわりにして、美春は舌を這わせる。できるだけゆっくりと舐め、吸いつく。
 自分の指をおいしそうにくわえている美春を満足気に見下ろすと、山中はあいているほうの手で美春の胸を揉みしだいた。
 とても片手では足りないほどの胸だったが、強引に指を動かし、その曲線をゆがめる。
 指が動くたびに、美春がくぐもった声をあげた。
 突然、山中が美春の乳首をつまみ上げる。
「んぃっ!」
 美春は悲鳴まじりの嬌声をあげると、その勢いで山中の指に歯を立ててしまう。
 山中が顔をしかめ、指を暖かい口の中から引き抜く。幸い血がでるほどではなく、うっすらと歯のあとが残っている程度である。
「ごめんなさい」
 申し訳なさそうな顔をして、美春が謝罪の言葉を口にする。
「許しません」
「なっ。でも元はと言えばあなたが急に、きゃっ!」
 美春が年に似合わず可愛いらしい悲鳴をあげた。
 山中が突然彼女の股間に手を伸ばしたからである。すでにかなりめくれていたタイトスカートをさらにずりあげ、ストッキング越しに美春の秘所に触れる。彼の指先はかすかに濡れた。すでに美春はかなり興奮しているらしい。
「ちょっと……!」
「急にってのはこういうことぐらいから言うものです」
 山中は乱暴にも美春のストッキングを力任せに引きちぎった。美春のことだからそれなりの値段のものだろうが、山中はまるで気にしない。ブラジャーとそろいの黒い下着が露になる。それを目で楽しむこともなく、横にずらす。
 美春が息を呑んだ。反射的に足を閉じようとするのだが、間に挟まっている山中の足がそれをさせない。
 濡れて艶めいている美春の陰毛を山中がいじり、彼女の耳に舌を這わせた。
「僕ほとんどなにもしてないのにあそこ濡れてますよ」
 露骨な言葉に美春は山中から顔を背ける。しかし、切なげな表情は明らかに次にされるであろうことを期待していた。
 ふるふるとわななく唇でなにか言おうとしているが、言葉にならない。ただ荒い息がこぼれるだけである。
「どうしました」
「……」
「美春さんはもう大人なんだから、して欲しいことはちゃんと自分で言わないと」
 意地悪をする恋人を、唇を噛み締めて上目遣いで睨みつける美春。
 しかし、山中は太ももを撫でるだけで、近づきはすれども美春の触れて欲しい場所には決して手を出さない。
 いやらしく動く指が太ももを昇ってくるたびに、美春の足から力が抜け山中にすがり付いてしまう。
「美春さん? どうかしましたか」
 白々しい山中の問いかけに、美春は怒ることもできず、ただ崩れ落ちないようにするので精一杯である。
 耳たぶを優しく噛まれたのがとどめになった。美春が山中の胸に顔をうずめる。こんなこと顔を見ながら言えるわけがない。そう思ったからだ。
「お願い、創平くん。……して」
 見る見るうちに自分の顔が赤くなっていくのがわかる。こんなはしたない言葉を口にさせられてくやしいのだ。だが、同時にそれは後ろめたい喜びとなって美春の体をしびれさせた。その証拠に、して、そう言った瞬間に、美春の股間から愛液が溢れた。

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