京一は、当初の落ち着いた雰囲気をまるでなくして大騒ぎしている真由の肩に手を置いた。
「真由」
「……なっ、なんだっ!?」
 急にきょときょとして、視線を合わそうとしない真由を見て、京一は今まで感じていなかった新たな興奮を覚えた。
 ゆっくりと言葉を確かめるように京一が言う。
「いいかよく聞けよ」
 京一の態度に、真由がごくりとつばを飲み込んだ。
「真由がいましてるのは儀式かもしれんが、フェラチオっていうやらしいことでもあるんだ」
 絶句してなにも言えない真由に、京一はさらに言葉を続ける。
「性行為。オーラルセックス。フェラ。口まんこ。わかるか」
 猥褻な単語の数々に、真由は胸の辺りで両手を意味もなくわきわきと動かした。
 純朴に育った田舎娘には刺激が強すぎるのだろう。羞恥のあまり目が大きく見開かれ、きらきらと潤んでいる。
「そったらこと――」
 真由は二の句が告げない。涙目で口をぱくぱく動かしている。
「わかったら続きをしてもらおうか。真由は俺の生贄なんだろ。早く口まんこの続きしてくれよ」
 真由が一番敏感に反応した単語を改めて口にすると、京一は彼女を促した。
 しかし、真由は京一の股間を見つめたまま動かない。動けない。
 恐る恐る手を伸ばしてペニスを掴もうとするものの、途中で躊躇してやめてしまう。
「真由、早くしないと。口まんこは大事な神事なんだから」
 京一の容赦ない言葉に真由はさらに固まってしまう。
 それを見た京一は真由の手を取って強引に自分のものを握らせる。
「あ……!」
 真由が惚けたような声を出した。
 真由は自分の手にしたものに驚いているようである。つい先ほどまで平気で手にして舐め、頬ずりまでしていたものなのに。
「ほら、さっきやってたみたいにしごいてくれよ」
「ん、んだ――」
 震える声とともに、真由は手を動かしだした。しかし、先ほどまでの巫女ではなく、ただの真由に戻ってしまったせいで、その動きはたいそうぎこちない。
 緊張と興奮がないまぜになった真由の荒い息が静かに室内に響く。
 しばらくすると、京一は真由に次なる命令を与えた。
「手はもういい。次は口でやってくれよ」
 びくりと真由が動きを止める。
 なにかを懇願するような瞳で京一をじっと見つめる。
「早く」
 腹に力を入れると、京一は真由に見せ付けるようにペニスをぴくりと動かして見せた。
「っ……! あぁ……」
 真由はただ京一の股間を見つめるばかりで動けない。手を京一のペニスからどかすことも忘れている。
「仕方ないな」
 京一は呟くと、立ち上がり真由の眼前に自分のものを突きつけた。
「ほら。さっきみたいに舐めてくれないと。大事な神事なんだから」
 内心に溢れる嗜虐心を隠そうともせずに京一が言った。
 普段の彼は決してSというわけではないが、どこか現実感の薄い今の状況がそうさせているのだろうか。
 腰を突き出し、真由の顔に自分のものをこすりつける。
 彼女の柔らかい頬で亀頭をこすると、先ほどの残滓が筋をつくった。
 ぐにぐにと顔中を蹂躙され、真由は我慢の限界を超えてしまったのか、開き直ったのか、おずおずと舌を伸ばし始める。
「んっ、んぅぅ……」
 はしたなく舌を突き出し、ペニスに舌先を伸ばす。
「お、やっと口まんこしてくれる気になったか」
「そ、そったらこと……言うでねぇ……」
 弱々しくかすれ声で言った真由の頬を京一が撫でる。
「でも神事は口まんこなんだからしかたないだろ。真由も言ってみろよ、口まんこって」
「い、言えるわけね」
「真由は俺の生贄なんだから言うことは聞かないといけないんじゃないか」
 しばらく黙っていた真由が、おずおずと唇を開く。
「く、口……くち、まん……こっ!」
 真由が最後は息を吐くようにして、勢いでなんとか言い切る。
 ペニスを押し付けられるようにしている唇から出た言葉だけに、ただでさえ卑猥な単語がこれ以上ないほど猥褻に聞こえる。
「はい、よくできました。そしたら次は行動してもらおうか」
 京一の言葉に、真由はペニスを横ぐわえにして、唇で挟み込む。
「っ……」
 京一が声を漏らすと、真由はゆっくりと唇を滑らせしごき始めた。先端から根元へ、根元から先端へ、丁寧に何往復もする。時折、いじめられた仕返しとばかりに歯で甘く幹を噛み刺激する。
 いつの間にか、手は袋を揉みしだいている。
 目を閉じて快感を享受していた京一だが、部分的な刺激では満足できなくなってきた。
「真由、くわえてくれ」
 真由はこっくり頷くと、頼みどおり口いっぱいに京一のものを頬張った。彼女はなにかに耐えるように目を閉じている。自分の行為を自覚しているせいか、さっきよりもいやらしく見える。
 熱い口内でペニスがびくりと跳ねる。
 真由は思わず目を開けてしまった。目を白黒させていると、京一と視線が合い、慌てて目をそらす。
 京一は真由の初々しい様子に喜びを覚えた。
「ほら、口まんこしてますって言ってみろ」
 これ以上ないほど赤くなっていた真由の耳がさらに赤くなる。
「ひゅ、ひゅひまんろしれまふ」
 とろりとした目でしゃべる彼女の顔には、神事に携わる巫女の面影はかけらもない。
 真由の口の端からよだれが一筋こぼれた。口中を占領しているもののせいで、唾液を飲み下しにくいのだろうが、まるで男を欲しがっているように見える。
 そんな自分の姿を知らずに、真由は顔を動かし始めた。じゅぶじゅぶと粘着質な水音をさせながら、必死に頭を振る。
 京一が髪に手をやっても拒まない。
「あむ、ん、ずずっ、んちゅぅぅ……、ふぅん、んむ、ぁっ」
 真由はよだれをすすり、頬をすぼめて必死で京一のものに吸い付いている。
「ん、また……出そう、だ」
 京一がうめくと、真由はよりいっそう激しく奉仕し始めた。今まで以上に舌をうごめかせ、ペニスに絡みつかせる。
 亀頭を集中的に責められたのがとどめになった。
「出るぞっ、真由の口まんこに出る……!」
「だ、出ひれっ! あらすのくひまんろにらしれっ!」
 神事のことなどすべて頭から出て行ってしまった真由が甘く蕩けきった声で絶叫すると、京一のペニスが膨れあがり、白濁液を発射した。
 相変わらず大量の精液が、真由の口内を蹂躙し、満たす。青臭い匂いが彼女の鼻腔に広がる。
「むぐぅっ、んん、れれるぅっ! くひにれれるっ! んむっ!」
 勢いの良すぎた最後の発射が、真由ののどの奥へ吐き出され、真由がむせ返る。
「えへっ、えへっ、けほっ――」
 えづく真由の口から白いものが垂れ落ち、床を汚す。薄暗い室内に精液の匂いが漂う。
「はぁ……良かった」
 満足気に息をつくと、京一は手で支えをつくり、姿勢を崩した。
 真由はというと、深呼吸して息を整えている。しかし、なかなか落ち着けず、ひゅうひゅうと掠れた音を出しながら呼吸して肩を上下させている。
 それまでの射精後と違い、彼女はぼんやりした様子で、だらしなく口を開いている。そこから突き出すように顔を見せている舌から、とろりと白っぽい糸が引いて、彼女の袴を汚した。
「んげっ、ふぅ、ふぅふぅ……飲む練習まではしとらんで……っはぁ、ようけこぼしてしまう」
「できるだけ頑張ってるってことでいいんじゃないか。神様である俺が満足してんだ」
「……んならまだ頑張らねばいかんっちゅうことだ」
「え?」
 うっとりとした真由が見つめる先にはいまだ変わらず勃起している京一のものがあった。
 驚くべきことに、京一は結局合計十回も発射した。


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