「お、おう」
 緊張した面持ちで京一が返事をする。
 真由は京一の着物の裾に指をかけ、丁寧な動作でそれをよける。
 京一の下半身が露になった。まだ勃起してはいないが、少し起き上がりかけている。
 真由も緊張しているのだろう。驚きで瞳を大きく見開きながら、息をするのも忘れて京一のものを見つめている。
 薄暗がりで、蝋燭の頬に顔を照らされながら、自分のものを食い入るように見つめている真由の姿は京一にはひどく卑猥に見えた。
 そのせいでペニスに血が流れ込み、むくむくと大きくなっていく。
「え、え――」
 目の前で見る見るうちに勃ち上がるのを見て、真由がうろたえ、声を漏らす。
 しかし、瞬きをすると、ゆっくり顔を京一の股間に近づけていく。
 距離が詰まるに連れて、真由が唇を開いていく。半開きになった頃、彼女の唇が熱いペニスの先端に触れた。
「ん……む……」
 まるでキスをしているような形で京一のものに触れた真由の柔らかい唇は、そのまま亀頭の形に沿うように少しづつ大きく開かれる。
 徐々に自分のものが暖かいものに包まれていく快感に京一がくぐもった声をあげる。
 すると、真由はペニスを半ばまでくわえ込んだまま、動きを止め、京一を見上げた。なにか苦痛を与えたのかと思ったのだろう。
 京一が軽く首を振る。
「気持ちよかったから声が出ただけ」
 その言葉が嬉しかったのか、真由は目を細めると、再びペニスを飲み込み始める。
 ゆっくりと時間をかけて根元までくわえ込むと、いったん動きをとめる。
 その動きのせいで、京一のものは完全に勃起しきっていた。
 真由は自分の口の中で大きくなったものに目を白黒させているが、決して嫌がっていない。むしろその表情は無邪気に喜んでいるように見える。
 行為とのギャップに京一はさらに興奮した。
 真由はひとつ深呼吸すると、先ほどとは反対に今度は頭を引いていく。
 真由の唾液で濡れ、てらてらと光った幹がずるずると、薄く紅を引かれた唇から姿を現す。
 最後に雁首に唇が引っかかったせいだろうか、真由は勢いよく跳ねるペニスから口を離した。
 ぼうっとした様子で、自分がくわえていたものを眺めながら、真由が唇に指をやった。自身のよだれで濡れている。
 その姿が余りにいやらしかったため、京一の下半身に力が入り、ペニスが動き、すぐそばにあった真由の唇を軽く叩いた。
「んっ!」
 驚いた真由が顔を起こした。京一と目が合う。
「……ほんもんは、違う……。あったけぇんだ……」
 真由の独り言を京一は耳ざとく聞きつけた。
「本物ってなんだよ」
「――え?」
「いま言っただろ。本物は違うって」
「……! あ、う……それはその……」
 もじもじと口ごもる真由に、京一が畳み掛ける。
「どういうことなんだ」
「そったらこと言えねぇ……」
「ダメだ」
「んだから、その、修行んときに」
「修行? 巫女のか?」
「ん。巫女の修行のときに、れ、練習さしたんだ」
「どんな」
「つくりもんの……おちん、ちんで、神様へのご奉仕の」
 恥ずかしさで泣きそうになりながら、真由がぽつりぽつりと説明する。
 どうやら真由はバイブ――この場合は張り型と言うほうがいいだろうか――でフェラチオの練習をしたらしい。
「そ、そんときと違ってほんもんはあったけえし、硬いのにやらかいし、あたす驚いてしもて」
 なんとか京一にわかってもらおうと、いじらしい態度で真由が言葉を重ねる。
「ふうん」
 京一が意地の悪い顔で笑った。
「フェラチオの練習なんかしたんだ。エロいな」
 残念ながら、真由の言葉は京一の興奮を煽ることになったのだ。
 慌てて真由が口を開く。
「ちっ、ちが……」
「あ、フェラチオって言葉は知ってるんだ」
「えっ、あ、それは――」
 おろおろとうろたえるばかりの真由。
「普通巫女の修行でフェラの練習なんかしないだろ」
「んっ、んだども」
 京一が真由の言葉を無視して、彼女の頭を撫でる。
「それじゃあその修行の成果を見せてくれ。今が本番だろ」
「……京一はなしてあたすに意地悪すんだ」
「真由が好きだから。好きな人をいじめたくなるタイプなんだ」
 真由の目じりがぽっと染まる。
「そっ、そったらことで誤魔化されんけど、大事な儀式だかんな……あ、ん」
 完全に誤魔化された様子で、真由が京一のものに奉仕を再開した。
 血管が浮いたペニスをくわえる。
 中ほどまでを含むと、真由は舌を使い始めた。亀頭に舌を這わせる。
 新たな刺激に京一が腰を浮かせる。
 突然の動きに反応できず、のどをペニスに突かれた真由が顔をしかめ、むせる。それでも京一のものを吐き出さずに耐えきると、再び舌を動かし始めた。
 初めのうちは本物に慣れていないせいか、おっかなびっくりというような動きだったが、次第に舌が滑らかに動き出す。
 つるつるした亀頭を撫でるように巧みに舌を動かし、京一の快感を高める。
 舌先で裏筋から雁首を器用になぞる動きなど、とても初めてのフェラチオとは思えない。
 京一がうめき声を出すたびに、真由は嬉しそうにくぐもった吐息を漏らした。
 そのうちに、真由は軽く頭を動かして、唇でペニスをしごきはじめる。
「んっ、んっ、んっ」
 のどの奥で声を出しながら、小刻みに京一のものを唇から出し入れする。歯をたてることもなく、舌を動かすことも忘れない。
「すごいな。マジでうまい。修行は伊達じゃないな」
 京一が感嘆のする。
 それに応えてか、しだいに真由の動きが早くなっていく。
 じゅぷじゅぷと水っぽい音が真由の口中でしている。飲み下せないよだれが口の中に溜まっているのだろう。
「んまっ、ん、あんむ。ん」
 一生懸命に奉仕を続ける真由の姿を見ているうちに、京一の快感も高まってくる。ここ数日禁欲的な生活を送っていたせいか、普段よりも早く達してしまいそうだった。
 ふぅふぅと息を荒げながら真由が舌を肉棒に浮かび上がった血管に這わせる。
 次いで、真由がぐるりと雁首を回るように舌を動かしたのがとどめになった。
 京一が切羽詰った声でうめく。
「でっ、出るっ……!」


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